子どもたちに読んでもらいたい 〜よるのばけもの〜
私は通勤時間、電車に揺られながら本を読んでいます。
昨日読み終わった本は、まるで中学生の頃の自分でした。
「よるのばけもの」住野よる
http://www.futabasha.co.jp/introduction/2016/NightMonster/
主人公の僕は夜になると「ばけもの」に変身します。
八つの目、六本の足…黒い塊となるのは、いつも夜。
その姿になって、学校へ忍び込んだときに出会ったのは、クラスで仲間外れにされている彼女でした。
この本、ぜひ子どもたちに読んでもらいたいなって感じました。
きっと苦しんでいる子がいると思うから。
人としての本当の良心がありながらも、自分がこの世界(クラス)で生きていくためには、どうしてもそうしなくてはならない現実の板挟みになっている子は、きっといるから。
あたしもそうでした。
でも、あるときを境に、私も「向こう側」にされてしまったから、この主人公の続きが分かるような気がします。
(と言っても、そんなにひどいことはされてません。それに、私の場合は開き直ってがんばりましたw)
この主人公は、なぜ「ばけもの」になったのか。
「ばけもの」から解き放たれるのはいつなのか。
これが、こどもたちの現実です。
大人たちには分からない、世界があるんです。
きっと、親に「こんな子がいるんだけど、どうしよう…」と相談しても「助けてあげなさい。友達になってあげなさい。」って言わないんだろうな。
それが、今の世界な気がします。
ひとりひとりが素直になれる
自分にウソつかない
世の中はいつかくるのかな。